今年の夏休み文楽劇場、
親子劇場
「かみなり太鼓」公演のために、
新しく引幕が
作られたそうだ。
その幕に書かれた文章は
「うそかホンマかわからぬはなし
よそでいうたら あきまへん」。
「あ~、さすが、
小佐田さん!(←この物語の作者であり、落語作家)」
と私は思いました。
というのも、
このフレーズは、
落語のマクラで
よく言われるフレーズなんです。
私がまず思い浮かべたのは、
米朝さんの「鹿政談」。
マクラで豆知識を披露したあとで、
「落語家の言うことですさかい、
ええ加減なもんでっせ。
よそで言うたらあきまへんで!」
と、おっしゃっていました。
他の落語家さんも
「よそでいうたら
あきまへんで!」と、
言っていたことがあります。
ちょっと今、その方のお名前は思いだせませんが、、、 😳
そして、
文字は、演出を担当した桐竹勘十郎さん
が書かれています。
勘十郎さんは、
書もお上手ですが、
絵もお得意なのは、
有名なお話です。
劇場のスタンプの図案も、
国立文楽劇場開場の昭和59年の夏公演から
25年間担当されていました。
人形遣いのお仕事もされながら、
スタンプの図案も描かなければいけなかったので、
大変忙しかったそうです。
例えば、
海外公演に行っているときに、
他の技芸員さんが自由時間で
観光を楽しんでいるときに、
ホテルに籠って、
スタンプの図案を考えていたとのこと
(2014年3月19日
文楽人形遣い桐竹勘十郎さんに聞く@尼崎ピッコロシアター、談)
実際に目の前で
引幕を見るのが
楽しみです。