【天野光のアーカイブスその4】
古書店や
ネットで
闇雲に
文楽の古いパンフレットや番付、古書、資料などを
集めていたので
何年の物か特に意識していませんでした。
先日
昭和31年8月のパンフレットを2冊
持っていることに気付きました。
右が大阪三越劇場の三和会のパンフレット、
左が道頓堀文楽座の因会のパンフレットです。
師匠方の著書で文楽が2派に分裂していた時期があることは
知っていましたが、
実際目の前にしてみて、
胸が締め付けられる思いがしました。
住太夫師匠の近著『人間、やっぱり情でんなぁ』の
第3章のサブタイトルが「三和会の長い旅」になっています。
昭和31年の8月
三和会の演目の1つが
「伊勢音頭恋寝刃」、
因会の演目の1つが
「薫樹累物語」
です。
60年の時を経て、
来月の7月
同じ劇場で
この2つの演目が
同時に鑑賞できます。