大阪の文楽、落語、歌舞伎の面白さを伝える古典芸能案内人。天野光です。

天野 光の体験レポート

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2014年6月25日(水)第101回文楽のつどいレポート

番組は
2部構成になっていました。
1部は、落語作家 小佐田定雄さんのお話、
2部は、小佐田さんと三味線弾きの鶴澤清介さんの対談でした。

入り口で
タイムテーブルを見たとき、
1部も2部も40分もあって、
長いなぁ、、、、
と思ってたのですが、
なんのなんの、
1部が終わるときも、
2部が終わるときも、
「いや~!もっと聞かせて!」って、
思いました。
時間が経つのがあっという間でした。

興味深い話があり、
また、
大笑いするお話もあり、
このつどいに参加できて
とても有意義でした。

まずは、1部について。

小佐田さん曰く、
「文楽ファンにしかわからない小噺や落語がある。」
とのこと。

例えば「抜け雀」。
オチは「双蝶々曲輪日記」から来ているとのこと。
9月の国立劇場、
11月の国立文楽劇場で同作品を上演するので、
落語のオチの部分がどこに出てくるか、
しっかり見ることができます。

「なぜ文楽ファンにしかわからない小噺や落語があるのか?」
ということですが、
その理由を、

「落語家の中に浄瑠璃好きの人が居た」
というのを理由に挙げていました。

そして、現代も浄瑠璃好きの落語家さんは、多く、
小佐田さんは
枝雀さんと南光さんのお名前を挙げておられました。

私も、劇場でお見かけした落語家さんKさん、
落語「寝床」が、とてもお上手なSさんも、
浄瑠璃好きの落語家さんではないか?
と思いました。

10分の休憩を経て、

第2部へ、

「夏休み親子劇場の新作文楽について」
今年の親子劇場の1作目は
小佐田さん書き下ろしの
「かみなり太鼓」
です。

作曲を担当したのは、
清介さんです。

まず、小佐田さんの台本を読んで、

人形の動きや舞台の展開を想像しながら、
頭の中で、三味線の旋律を考えたのだそうです。

清介さんは、
自分1人で、
三味線と義太夫の2役をやって、
デモテープを、
作ったそうです。

小佐田さんの台本に、
ひとつだけ注文をつけた、
清介さん。

それは、

登場人物の用事が済んだら、
退場する意味の
「奥へ入りにけり」
とか言って
退場させて欲しい、
ということ、
だったそうです。
そうでないと、
人形はいつまでも、
舞台上にいることになる。

小佐田さん曰く、

「落語だと
セリフをしゃべってない人は、
その場にいないことになる」
ので.

「だれそれは、退場しました。」

とか、いちいち言わないそうです。

う~ん、面白いですね。

清介さんは、
文楽を見たお客さんに
「きれいやな」「面白かったな」
「泣いて」「笑って」「良かったな」
と感想を持って帰路について欲しいと
話されていました。

上演される作品のほとんどが
「悲しいお話」ですものね。

真剣なお顔で、
三味線を弾いている清介さんしか、
拝見させていただいたことがなかったので、
今回の対談で
「清介さんは、面白い人」
とわかり、親近感が沸きました。

小佐田さんと清介さんは、
同い年生まれということが
紹介されると、
「一緒や!一緒や!」と
中田ダイマル・ラケットさんのギャグを
言った清介さんが超面白かったです。

私は、数年前から、
夏休み親子劇場の大ファンです。

今年も、どんな内容になっているか、
とても楽しみにしています。

(2014年7月27日 記す。)

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