昨日は、東京の千秋楽の様子がTVでオンエアされたので、
今日は大阪の住大夫さんの千秋楽の公演の様子をレポします。
4月27日(日)
大阪の千秋楽ということで、
NHKの取材カメラも1階ロビーに来ていて、
文楽ファンを捕まえて、インタビューをしていた。
三段目 桜丸切腹の段で
住大夫さんが登場する。
盆が回転して、住大夫さんが姿を表すと割れんばかりの拍手。
なかなか拍手も鳴り止まない。
程よく時間が経って、拍手が鳴り止み、
住大夫さんの浄瑠璃が始まる。
第一声から住大夫さんの世界が広がっている。
3つの要素が重なって、
客席はすすり泣く声が響いている。
1,住大夫さんが引退する悲しさ。
2.ストーリーの悲しさ
3.住大夫さんの技術の素晴らしさ
女性だけでなく男性も観劇しながら、
涙を拭っている。
桜丸切腹の段で、幕間となった。
終演後、
住大夫さんが特別に舞台に出て
挨拶をして下さったのも、
印象深かった。
「人間国宝」「日本一」と呼ばれながらも、
「(私は)まだまだです。死んでからも練習せなならん。」
という謙虚さに
古典芸能の奥深さを見た。